センター試験当日は早起きすべきではない
明日は大学入試センター試験です。
ということで、センター試験に関する記事を書いてみます。
集中できるのは起きてすぐか、しばらくたってからか
大学受験関連の本、ブログなどを読んでいるとよく
「起きてから集中力が発揮されるまでは3時間はかかる。だから、センター試験当日は早起きしよう」
というような事が書いてあります。もちろん寝起きの状態で難しい問題を解いていくのはなかなか難しいものがあるように思います。
しかし、受験業界をはなれて、ライフハック的なブログや本を読んでみると、
「人間の集中力は朝が最も高く、夜にむけてだんだんと低下していく。だから、重要な仕事は朝にやり、午後はルーティーンワークをこなすようにするのがよい」
というようなことが書いてあります。
2つの意見が対立しているように見えますが、私は心理学専攻ではないので、どちらが正しいのかということはわかりません。そこで、2つの意見を統合して考えると集中力は次のようになっているのではないかと考えます。
朝起きてすぐは集中力はゼロだが、3時間かけて集中力が最大値になる。そのあと夜に向けてすこしずつ集中力は低下していく。
このように考えると、どちらの意見も正しいように思います。
センター試験で高い集中力を必要とする科目
大学入試センター試験の1日目の試験日程を見てみましょう。
09:40~11:40 地理歴史・公民
13:00~14:20 国語
15:10~16:30 英語(筆記)
17:10~18:10 英語(リスニング)
さて、この科目の中で一番集中力を要するのは何でしょうか。それはもちろん英語(リスニング)です。2回しか読まれない英語を聞き、問題用紙の英文を読み、問題を解き、マークする。英語を英語のまま理解できるほど得意な人は別として、そうでない受験生は試験時間の30分間ひたすら自分に対して同時通訳をし続けるというとても脳内のリソースの必要な行為が要求されます。
そして、この最も集中力が必要な英語(リスニング)が一日の一番最後にあるということです。
さて、ライフハック界隈で、最も集中できると言われている午前中の試験科目は何でしょうか。
地理歴史・公民ですね。
しかし、受験生や受験経験のある方ならお分かりのように、センター地理歴史・公民は国語や英語に比べて時間制限がゆるく、ほぼ時間を気にせず解くことができます。そして、見直しする時間も十分にあります。つまり、地理歴史・公民を解くにあたって、そこまで高い集中力は必要ないのです。センター試験の文系科目を集中力の必要な順に整理すると、
地理歴史・公民<<<国語<英語(筆記)<英語(リスニング)
という感じになるでしょう。ということは、一番集中力が必要な英語(リスニング)までいかに集中力をもたせるか、ということがポイントになります。
そう考えると、早起きして、最後のリスニングの時間に集中力が切れてしまうくらいなら、遅めに起きて、国語・英語・リスニングを高い集中力で解いたほうがいいのです。
もちろん、地理歴史・公民を寝ぼけながら解くことはおすすめしませんが、試験会場まで徒歩5分というような人を除けば、朝の支度をして、試験会場に向かう時間で、地理歴史・公民に必要な集中力を発揮する分には十分な時間があります。
明日はゆっくり起きて、センター試験に向かいましょう。
それでは、ご健闘をお祈りしています。