コペンクーペが市販化…でも、なんか微妙な気がしてきた

コペンクーペが200台限定で販売されることが発表された。
https://coupe.copen.jp/

2014年の発表から4年近くたった、今年9月になって新たにコペンについてのこんな試乗記が出ていたので、新たな動きがあるんだろうとは思っていた。

コペンクーペは、コペンセロをもとにした、ルーフの開かないクーペモデルである。2016年の東京オートサロンでコンセプトカーとして公開された。

フロントマスクはコペンセロそのもので、初代をモチーフにしながらも初代ほど美しくない残念丸目フロントマスクである。

しかし、ルーフからリアへのゆったりとした丸みが非常に美しく、その美しさは残念さのあるフロントを補って余りあるほどだ。

コペンセロのデザインには落胆していた私だったが、このうつくしいリアの曲線美に魅了され、「市販化されたら購入するぞ!」と思った。

あれから3年近くの歳月がたち、ようやく市販化が発表された。でも、「購入するぞ」と思ったあの時とは少し違った気分でこのモデルを眺めている。

オープンカーへの興味

コペンクーペが東京オートサロンで発表された2016年は、そんなにオープンカーに興味はなかった。

2014年のコペンローブからはじまり、ホンダのS660、マツダのロードスターと、国産オープンカーの発表が相次いだ時期だったので、オープンの良さに関する記事はいろいろ読んでいたけど、やっぱ恥ずかしいよなあと思っていた。

だから2016年の時点ではクーペモデルであることは良いことだった。

でも、今年2018年の夏、気持ちに変化が起こった。

おぎやはぎの愛車遍歴という番組の、元TBSアナの安東弘樹さんがゲストの回をみていた。http://www.bs4.jp/aisya_henreki/onair/236/index.html

この番組は車好きのゲストが自分自身の愛車遍歴と人生を振り返る番組なのだが、この安東弘樹さんの回はとても面白かった。

安東さんが本当に車が大好きなのがわかるし、安東さんの乗ってきた車が国産車・ヨーロッパ車中心だったので、司会のおぎやはぎの好みとも、そして私の好みとも一致していたのが理由だろう(アメ車好き、カスタム好きゲストの回は個人的にはあまり楽しめない)。

この番組の中で安東さんはオープンカーの良さを語っていた。このとき、本当にオープンカーに乗りたいとはじめて私は思った

だから、今になってコペンクーペの発表をみたとき、2年前はむしろメリットにも感じたオープンでないことが、今はデメリットに感じられた。

デザインの微妙な変更

それから、画像を見比べると、2016年の東京オートサロンのモデルと少し形が変わっているように見える。

リアスポイラーの形だろうか、とにかく2016東京オートサロンのときと比べて少し野暮ったくみえるのだ。

色は緑と白の二色だけ

そして、今回市販されるカラーは緑(ブリティッシュグリーンマイカ)と白(パールホワイト)の2色だけだ。

2016年の東京オートサロンのモデルは赤いメタリックだった。

コペンクーペの公式サイトに、東京オートサロン2016での皆様からの声として、

一瞬イタリアンクーペかなと思ってしまうほど。素晴らしい。

とのコメントが載っているが、これはやっぱりアルファレッドを思わせるあの色だからこそだろう。

メッキパーツはオプションで付けられるのか

それから、2016年のモデルはメッキパーツによる装飾が施してある。これは、通常のコペンセロの場合、ディーラーオプションとなる。

しかし、今回のコペンクーペにはメッキパーツは標準搭載はされていないようだし、Webページ上を見る限り、ディーラーオプションとしても設定されていないように見える。

まとめ

コペンクーペは当然ながらオープンとしての楽しさを提供しない。これは今の私にはデメリットに感じられる。

そして、デザインもやや野暮ったいシルエットに変更になり、色も普通、メッキパーツ無しとなると、ただの軽自動車じゃないか、という気がしてくる。

そして、価格は約250万〜と、オープンタイプのコペンセロよりも数十万円高い。正直、250万円あれば、結構いい車が買えてしまう。中古も視野に入れればBMWやアウディのクーペが買える値段だ。

ただの軽自動車に250万は払えないよなあ、と思いつつ、ここ数日、ずっとコペンについて考えてしまっているのである。