牛丼には中毒性があるのではないか

牛丼を食べるとまたすぐに牛丼が食べたくなる。これは不思議なことだが事実である。

私が初めて牛丼を食べたのは大学生のときだった。もちろん本当にそれまで一回も食べたことがなかったわけでは無いとは思うのだが
記憶にある中ではそれが最初である。

田舎の育ちの私は大学に進学し一人暮らしをするまで近くに牛丼屋と言うものはなかった。それから好き嫌いの問題として私は玉ねぎをあまり好まない。だから肉料理の中でも牛丼というのはあまりそそられないメニューであった。だから牛丼屋に興味もないし定食屋や弁当屋でも牛丼を注文することもなかった。

大学1年の夏休み、青春18切符で貧乏旅行をしていた。その時駅の近くにある吉野家の牛丼食べたのが私の牛丼デビューだった。

当時住んでいたアパートから大学へ向かう道の途中に松屋があった。入学してから夏休みまでの間私は松屋に行った事はなかった。行きたいとも思わなかった。

しかし旅先で牛丼を食べた私はなぜか松屋に足が向いた。それから週に何度も行くようになった。朝ソーセージエッグ定食(小鉢は牛皿)を食べ夜に牛めしを食べることもあった。

大学を卒業して引っ越した。しばらく牛丼から遠ざかった。

ある日仕事終わりに同僚に食事に誘われた。すき家に行った。それからその同僚とたびたびすき家に行くようになった。一人でも行くようになった。

昨年また生活環境が変わった。ここ1年は牛丼は食べずに過ごしていた。

先日の昼ある人に吉野家に誘われた。久しぶりに牛丼を食べた。その日の帰り道、私はすき家に行っていた。

牛丼には中毒性がある。これは間違いない。