継続できるダイエット方法を。しあわせダイエットのススメ

様々なダイエット方法が流行っては消えていきます。どのダイエット方法も成果を出している人はいますし、一定の効果はあるのものなのでしょう。

どの方法が一番効果があるか、というのを気にしがちですが、一番大切なことは、「継続できるかどうか」なのだと思います。

ストレスはダイエットの最大の敵

ダイエットをするというと、まず一番初めに思い浮かぶのは食事制限でしょう。食べる量を減らすのは辛いと思いがちですが、一部の食べることが生きがいだというような人はさておき、多くの人は多少食べなくても意外と平気なものです。空腹感はダイエットの敵ではないのです。

今年の8月にダイエットを始めた私は、最初の1週間で3キロ近く減量することができました。食事量を多少制限しましたが、空腹に悩まされたのははじめの1日2日くらいです。このままうまくいく。そう思っていました。

ダイエットを始めて1週間が経ったころ、とてもストレスを感じる事が起きました。何があったかといえば日常の些細な出来事なので特にここでは明かしませんが、日常生活でストレスを感じることはよくあることだと思います。

そしてその日の夜、食べ過ぎてしまったのです。別に空腹だったわけではありません。でも、脂っこいものや甘いものを大量に食べたい衝動に駆られたのでした。

1週間減らしてきた体重はもとに戻りました。ここで冷静になれればよいのですが、こうなってしまうと、破滅衝動といいますか、もういいや、となってさらに食べ過ぎは続いていきます。

よくストレスのかからないダイエット法が良いなんて言われますが、ダイエットや食事制限がストレスになったわけではないのです。ダイエットとは全然別のところで感じたストレスで、ダイエットに失敗したのです。

人間はストレスを感じると、意志力・判断力などが弱くなると言われています。だからストレスを感じると食べ過ぎたり、その後反省するのではなく、さらにやけ食いしてしまうなんて事になってしまいます。

ということは、ダイエットの方法を考える前に、ストレスを感じない方法を考える必要があるのです。

ショーン・エイカー 「幸福と成功の意外な関係」

ここで思い出したのがショーン=エイカー氏の「幸福優位の法則」です。

エイカー氏によれば多くの人は「成功すると幸せになれる」と思っていますが、実際は全く逆で「幸せな人が成功している」のです。しあわせの後に成功があるのです。

これは全くダイエットにも当てはまると思いました。多くの人は「ダイエットに成功すれば幸せになれる」と思っていますが、実際にはそもそもダイエットが続けられなかったり、一旦は成功してもすぐにリバウンドしてしまいます。

まずは「しあわせになること」を「体重を減らすこと」よりも考える必要があるのです。

幸せになるための5つの方法

エイカー氏はTEDの講演の中で幸せになるための方法を5つ紹介しています。

  1. 3 Graditude 3つのことに感謝する
  2. Journaling 日記をつける
  3. Exercise 運動
  4. Meditation 瞑想
  5. Random acts of kindness 親切なことをする

1.3 Graditude 3つのことに感謝する

毎日寝る前にその日の出来事で感謝できることを3つ思い出します。ありがたいできごとを思い出すことによって幸せな気分になれますし、嫌なことよりもいいことを考える習慣が身につきます。世の中にはいいことも悪いこともありますが幸せな人はいいことに、不幸な人は悪いことにばかり目が行ってしまいます。毎日感謝することで良いことに目を向けるようになれます。

2.Journaling 日記をつける

ストレスがたまっている時に友人に話を聞いてもらうとスッキリしたりします。あるいは、なにか考えるときに、紙に書いたり、人に話したりしながらやると、うまく整理ができます。「紙に書いて考える」は受験術でも仕事術でも基本とされています。なんにせよ、頭で考えて良いことなんかないので書き出すことは大事です。

その日の良かった出来事を日記に書けば脳はその体験を追体験でき、ポジティブな気持ちが高まります

また、エイカー氏はさきの「3 Graditude 3つのことに感謝する」とあわせて、感謝日記を書くことをすすめています。

日記なんて書くのを忘れそうという人は「ohlife」という日記サービスを使った方法をシゴタノ!の大橋悦夫さんが紹介されていますので試してみてはどうでしょうか。毎日決めた時間にメールが来て、それに日記を書いて返信するというサービスです。

3.Exercise 運動

これについては改めて説明する必要もないでしょう。ストレス解消といえばスポーツです。またスポーツをやっていると、いらないことを考える隙がないのでくよくよと悩まなくて済みます。しかも運動でカロリーを消費すれば、ダイエットにもつながりますね。

4.Meditation 瞑想

悟りが開けるまで瞑想する必要はありませんが、瞑想には自分の考えを取捨選択できる様になる効果があります。修行を積んだお坊さんが幸せそうなのは瞑想の効果のようです。瞑想のやり方がわからない!というひとは宝彩有菜さんの始めよう。瞑想」という本を読んでみるといいかもしれません。

5.Random acts of kindness 親切なことをする

そして最後に、なんでもいいので周りの人に親切なことをするといいようです。自分が幸せになるために親切なことをするのは少し偽善っぽい感じもしますが、自分でも「いいことをした」と思えるような行為を意識して行うのがいいようです。エイカー氏の著書では「高速料金を後ろの車の分も払う」というのが紹介されています。

まずはストレスのたまらない、しあわせな生活を始めることから

肥満は生活習慣病だと言われますが、生活習慣を変えてダイエットしようと思うとき、食習慣や運動習慣にだけ注目しがちです。もっと視野を広げて、幸せに生きる事ができるような生活習慣を確立できれば、体重は自然に減っていくのでしょう。