仕事ができない人のための究極のライフハック:借金玉『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』
私の尊敬するライフハッカーの一人である佐々木正悟さんがシゴタノ!で紹介されていた借金玉さんの『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』を読みました。
私は発達障害ではないけれど…
私は発達障害ではありません。しかし、発達障害的な傾向はあると思います。この本のあとがきにあるように発達障害は(というよりどんな障害でも)、障害と健常者のボーダーがはっきりと別れているものではなく、グラデーションのある連続的なものです。あとがきの区別に従えば私は③〜④ぐらいだと思います。
『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』あとがきより
ASD的な傾向はあまりないですが、集中力がない・整理整頓ができない・忘れ物が多い・マルチタスクができない傾向にあります。そんな私にとって大いに役立つと期待してこの本を手に取りました(正確にはKindleにダウンロードしました)。
一番試してみたいと思ったライフハック
31個のHackが紹介されている『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』ですが、私が一番いいなと思ったHackは「Hack07 『手をつけられない』を5秒で解決する儀式」です。
タイトルから想像しづらいですが、机の上が汚すぎて同しようもないときに役立つHackです。
その内容は、なんと机の上に腕を置き、大きく机の上をスライドさせて机の上のものをすべて床に落とすという衝撃的なものでした。
これによって、机の上が片付き、しかもやってやったぜという気分で仕事に手を付けられるというものです。
私も今、自宅の机の上が非常に汚く、机として使い物にならない状態なので早速試したみたいと思いました。
この本にはこうしたある意味身もふたもないほどのHackが満載で、非常に楽しんで読むことができました。
個人的にはあまり役立たなかった点
非常に楽しく読めた『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』ですが、個人的にはあまり関係ないかなーと思ったものもいくつかありました。
第4章に酒・薬物との付き合い方の章がありましたが、この章は私には関係なさそうでした。1章といっても5Hackだけなので読み物として楽しめましたが、こういう内容がこれ以上多いとしんどかったかもしれません。
しかし、じっさいに投薬治療をされている方にとっては重要な情報なのでしょう。
必要な情報を取捨選択しながら読めるのも本というメディアの良さなので、それによってこの本の評価が下がるわけではありません。
ライフハックは障害科学に学べ
この『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』のなかで言われてることではないのですが、個人的にライフハックは障害科学から学び取れる点が多々あるのではないかと思います。
大学時代、障害科学についての授業を受けていたときに思ったことですがこの本を読んでよりその思いを強くしました。
この本は発達障害についての本でしたが、知的障害の支援からも多くの知見が得られるのではないでしょうか。
近日時間があれば、知的障害支援にヒントを得たライフハックという記事を書きたいと思います。