古文単語集は「読む用」と「覚える用」の二冊が必要
古文単語集は何を使っていますか。
人それぞれ好みもありますし、どの単語帳も一長一短ありますので、どれを使ってもいいのですが、古文単語帳は「読む用」と「覚える用」の2冊を使ったほうがいいと思います。
読む用の単語帳とは
読む用の単語帳としてふさわしいのは一つひとつの単語についてくわしい解説が文章(やイラスト)で書かれているものです。書店でよく見かける「マドンナ古文単語」なんかはこちらでしょう。あとは学校採用の多い「読んで見て覚える」なんかも読む用としていいですね。
学校採用の多い「いいずな」もどちらかいえば読む用としてのほうが使いやすいと思います。
覚えるための単語帳とは
覚えるための単語帳は、暗記しやすいレイアウトであったり、覚えるための工夫が凝らされていたりするものが良いです。
例えば、ゴロで覚えるのことに特化した「ゴロゴ」。
56個の短文中に入試に出る重要単語を詰め込んだ「コブタン」
覚えるべき単語を最小限にまで絞り込んだ吉野の「センター150」
逆に多くの単語を収録し、音声をつけた「フォーミュラ600」
多くの単語帳の編集者も、学校の先生も、受験生も、みんな「一冊を完璧に」という幻想に囚われすぎています。そのせいで読み物としては使いづらいし、暗記のチェック用としても使いづらい中途半端な単語帳が溢れかえっているのです。
早めに「読む用」の単語集を読み終えて「覚える用」に移行しよう
多分学校採用される単語帳は、たいてい「読んでみて覚える」か「いいずな」でしょうから、学校の小テストにペースなんか無視して1〜2週間くらいで最初から最後まで読んでしまって、はやく覚える用の単語帳に移行しましょう。
こう書くとじゃあ読む用の単語帳はいらなくねとなる人もいるんですけどそうじゃないんですよ。語源とか意味の広がりのイメージとかがものすごく大事なんです。
もちろん、辞書を引くことで十分代用可能なのですが(というか単語集が辞書の代用なのですが)、なかなか手間もかかりますから。