ようやくドル高になっている現状を見つめることができた気がした。

インフレは物価高なのだから、通貨安にならないとおかしいと思っていた。

アメリカでインフレが進行している。だから、ドル安になると思った。

だから、ドル円の売りをしていた。

でも、ドル円は上昇した。120円を超えたあたりで、ポジションを解消した。

インフレで通貨高。意味がわからないと思っていた。

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現在、アメリカの金利が上昇している。金利が上昇しているから、ドルを持っていると、儲かる。

現在、ドル高が進行している。ドル高が進行しているから、ドルを持っていると儲かる。

フリーランチはあった。でも、フリーランチを食べられなかった。

「フリーランチはない」と聞いていたから。

金利高は信用不安から通貨安を引きおこすのではなかったか。

通貨高は、金利安政策につながるのではなかったか。

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だから、どこかで逆回転すると思っていた。でも、そうなる気配はない。

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もう一回考えてみた。

今、アメリカの金利が上がっている。金利が上がっているのは、インフレだからだ。インフレとは物価高だ。物価高とは通貨安だ。通貨安とはドル安だ。ドル安とは円高ドル安だ。円高ドル安ならドル円のショートだ。

以上が今まで考えていたことだった。でも、いまになってこう思った。

今、アメリカの金利が上がっている。金利が上がっているのはインフレだからだ。インフレだと金利を上げるのは、通貨高にして物価高を抑制するためだ。つまり、通貨高だ。

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インフレだから、つまり通貨安だと思っていたけれど、通貨高政策をとってインフレを抑制しようとしているのだから、通貨高だ。

こう考えると、いまの状況はすごく当たり前のように思える。

そして、未だに通貨安政策をインフレ対策よりも優先している、日本円が下落するのも当然だ。

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だから、ドル円が上がるのは、当たり前のことだった。今さらながら、それに気がついた。