けやき坂46は近々欅坂46からシングル表題曲を奪い取る
まもなく、欅坂46の7thシングルが発表されますが、このシングルそして今後のシングルにおける「ひらがなけやき」の扱いに注目が集まっています。
「ひらがなけやき」は当初、「乃木坂46で例えるとアンダーメンバー」と紹介されましたが、現在はその説明はなされません。
4月から単独冠番組が始まり、6月に単独アルバムを発表したけやき坂46(ひらがなけやき)がシングル表題曲を担うことはあるのでしょうか。
私はあると考えています。
乃木坂におけるアンダーメンバーとは
先に述べたように、ひらがなけやきはかつてはアンダーメンバーだと説明されていました。乃木坂46におけるアンダーメンバーとはどういうものなのでしょうか。
乃木坂46におけるアンダーメンバーとは選別メンバーから漏れた、補欠メンバーのことです。
乃木坂46初期には「乃木坂って、どこ?」内でも選抜メンバーに入れるかというのが大きなテーマになっていました。
ナレーションでも競争を煽るような文言がよく使われていました。
選抜発表回の放送はとても重要な回で、現在の後継番組「乃木坂工事中」におけるスタジオ外での発表とは全く雰囲気を異とするものでした。
また「乃木坂って、どこ?」時代は、番組に出演するのは専ら選抜メンバーであり、AKBグループと違い劇場もないので、アンダーメンバーは本当に仕事がないという状況でした。
また、舞台公演の「16人のプリンシパル」も投票によって出演が決まるという方式をとっていました。
このように、かつての乃木坂46は選ばれる・選ばれないということをテーマに盛り上げていこうとしていたことが見て取れます。
アンダーは実力選抜、ライブ選抜?
しかし、伊藤万理華・井上小百合を中心とする2014年のアンダーライブの成功によってアンダーの存在は無視できないものになっていきました。
この頃からアンダーメンバーを推しメンとするファンから「本当に実力があるのはアンダー」「ライブがすごいのはアンダー」という意見も見られるようになりました。
そうして、「選抜は(握手)人気選抜、アンダーは実力選抜」「選抜はメディア選抜、アンダーはライブ選抜」、つまり選抜とアンダーに上も下もない(あるいはアンダーのほうが上)という声が多く見られるようになりました。
また、「いっそ別のグループとして活動してはどうか」という過激なファンもいました。
メンバー内でもそうした意識は少なからずあり、選抜メンバーとアンダーメンバーの対立もあったようです。
乃木坂46も本当はやめたい選抜制
活躍したアンダーメンバーは選抜に上げたい、とは言っても選抜常連メンバーはもともと人気も実力もあるわけで下に落とせない。
そうしたジレンマから選抜メンバーの人数が次第に増えていき、今では21人選抜14福神となり、福神は事実上形骸化しています(福神とは選抜メンバーの中でも特に積極的にメディア出演をおこなう中心メンバーのこと。AKBの神7に倣って当初7福神と名付けたが、シングルを追うごとに人数が増えていった。)。
また、2015年から放送が始まった「乃木坂工事中」は、「乃木坂って、どこ?」とは違い選抜・アンダー関係なく番組に出演するようになりました。
さらに選抜発表もスタジオで行わず、今野氏の発表をダイジェストで流すだけになりました。
この変化は、選抜つまり選ばれる・選ばれないで盛り上げるのをやめたいという、運営の方向性の転換を示していたのだと思われます。
けやき坂46はアンダーライブの夢を見るか
2015年11月の「欅って、書けない?」で長濱ねるが初登場したとき、長濱ねるは「けやき坂46(ひらがなけやき)を結成」し、ひらがなけやきは「乃木坂で例えるとアンダーメンバー」と紹介されました。MCの土田晃之さんはサッカーで言う「J1J2みたいなこと」とたとえました。
私はこの放送を見たとき、乃木坂アンダーファンが言っていた「別グループとして活動してはどうか」という意見を一部取り入れたものだと思いました。アンダーという選抜の控えではなく、別のチームとして名前をつけるというのは画期的な変化だと思いました。
そして、1stシングルの選抜発表を控え、多くのファンは漢字欅のうちの何人かがひらがなけやきに降格するものだと思っていました。
しかし、実際には20人全員が選抜という結果でした。
続く2ndシングルでは長濱ねるの漢字欅・ひらがなけやきの兼任が発表されました。
これによってひらがなけやきは当初の説明のアンダーメンバーとは異なる、別グループであることが明確化されました。なぜなら、レギュラー(選抜)と補欠(アンダー)を兼任するということは概念上ありえないからです。
そして、ひらがなけやきは2017年には単独公演を行い、2018年には武道館ライブを漢字欅の振り替えも含めて3日間行うなど、ライブ活動を中心に結果を出していきました。
このライブ重視の姿勢も乃木坂のアンダーを彷彿とさせる部分があり、まさに乃木坂アンダーファンの一部が望んだライブ選抜的・別グループという活動形態を実現したものでした。
そして、2018年4月冠番組「ひらがな推し」がスタート、6月ついに独自のアルバム「走り出す瞬間」を発表しました。
真のKEYAKIZAKAはひらがなである
しかし、シングル表題曲は今のところ、欅坂46名義で発売され、けやき坂46はカップリング曲扱いです。
乃木坂の選抜・アンダーのようにメンバーが入れ替わることもないので、ひらがなけやきメンバーは一生カップリング要員なのでしょうか。
そんなはずはないので、今後のシングルは「両A面説」と「別発売説」が流れています。
そんな中、私はもう少し過激な妄想をしています。
それは、「シングル表題曲を漢字欅とひらがなけやきで争う」というものです。
今のところ選抜がない欅坂46・けやき坂46ですが、何も争いがないことで向上心が発揮されないという批判も少なからずあります。
しかし、メンバー間・ファン間の争いのもととなる争いを避けてほしいという意見もあります。
しかし、グループ対抗で争えば、個人間の争いよりはギスギス感は減るのではないでしょうか。
もしそうなったとき、表題曲を取るのはどちらでしょうか。
今の勢いを考えると「ひらがなけやき」の盛り上がりはすばらしいものがあります…
そういえば、名前の由来となったであろう東京に実際にある地名は「けやき坂」とひらがな表記です。
真のKEYAKIZAKAはひらがなである。
もし、運営のそういうメッセージがあって名付けたのだとしたら、そのために最初に予定されていた「鳥居坂46」から「欅坂46」に変えたのだとしたら…。
そう考えると、変更が発表されたのはひらがなけやき初期メンバーの長濱ねるが辞退した最終オーディションのときでしたね。
まあ本当にそこまで先のことを考えていたとは思いませんが、そういうふうに妄想してしまいます。
ひとまず8月15日に発売予定の7thシングルがたのしみです。
追記:けやき坂46から日向坂46に改名
2019年2月11日、けやき坂46は日向坂46に改名し、単独でシングルを発売することが発表されました。